近年、巧妙化するクレジットカードの不正利用は、多くの人にとって深刻な問題となっています。被害額は年々増加しており、2022年には約437億円にも達しました。もし自分が被害者となったら...想像するだけで恐ろしいですよね。
しかし、適切な対策を講じることで、リスクを大幅に減らすことができます。そこで今回は、クレジットカードの不正利用について、原因、手口、そして被害を防ぐための対策と対処法を詳しく解説します。
クレジットカードが不正利用される原因
クレジットカードの不正利用には、大きく分けて以下の6つの原因があります。
クレジットカードが不正利用される6つの原因
- フィッシング詐欺
- スキミング
- ネットショッピング詐欺
- 情報漏洩
- 出会い系サイト詐欺
- なりすまし

1.フィッシング詐欺
偽物の金融機関・カード会社から『カードの有効期限が近づいています』といった偽メールが届き、クレジットカード番号や暗証番号などの個人情報を騙し取る手口です。巧妙に作られた偽サイトは、本物と見分けがつかない場合もあり、だまされていることに気付かないうちに、クレジットカード番号や暗証番号などの情報を入力させられ、その後不正利用につながる被害が多く起こっています。
2.スキミング
クレジットカードの磁気情報やICチップ情報を読み取る装置を使って、情報を盗み取る手口です。ATMやPOS端末にスキミング装置が取り付けられているケースや、店員がスキミング装置を使って情報を読み取るケースがあります。
3.ネットショッピング詐欺
偽のネットショップで、クレジットカード情報を入力させて、商品を購入させてしまう手口です。存在しない商品を販売したり、架空の会社を装ったりするなど、巧妙な詐欺が行われています。
価格が相場より異常に安い・日本語がおかしいといったサイトは怪しいため、簡単にカード決済をしないようにしましょう。
4.情報漏洩
ネットショップへの不正アクセスにより、クレジットカード情報が盗み出されるケースです。近年では、高額商品を扱うECサイトが狙われやすくなっています。
5.出会い系サイト詐欺
近年、出会い系サイトを舞台としたクレジットカード不正利用が巧妙化し、被害額も増加しています。出会い系サイト詐欺は、ロマンス詐欺の一種であり、巧妙な心理操作で被害者を騙し、クレジットカード情報を搾取する手口が特徴です
6.なりすまし
悪意のある第三者が、不正に入手したクレジットカード情報を使って、カード会員本人になりすまして、カード決済を行う手口です。近年、ネットショップの普及やキャッシュレス決済の拡大により、被害は増加傾向にあります。

2. 被害を防ぐための対策
クレジットカードの不正利用を防ぐためには、以下の対策が有効です。
利用状況を把握する
- 利用明細をこまめに確認する:毎月送られてくる利用明細をしっかりと確認し、身に覚えのない利用がないかを確認する。
- カード利用お知らせサービスを利用する:カード利用時にメールやSMSで通知を受けられるサービスに登録する。
みんなどうやって把握しているの?
利用明細が来た時には、もう遅くないの?


私は三井住友VISAカードを使っているので、その会員向けWEBサービスのVpassを使って利用状況を把握しています。
Vpassなら、いつでも利用明細の確認ができるし、カード利用通知も来るので安心です。
セキュリティ対策を徹底する
- パスワードを使い分ける:クレジットカードごとに異なるパスワードを設定し、定期的に変更する。
- セキュリティソフトを導入する:ウイルス対策ソフトやファイアウォールなどを導入し、端末を常に最新の状態に保つ。
- 公衆Wi-Fiは利用しない:公衆Wi-Fiはセキュリティが脆弱なため、クレジットカード情報の入力は控える。
安全なネットショッピングを心がける
- 信頼できるショップで購入する:初めて利用するショップの場合は、事前に口コミなどを確認する。
- URLに注意する:偽サイトに誘導されないよう、URLをよく確認する。
- 決済方法を工夫する:クレジットカード以外の決済方法も検討する。
その他、不正利用を疑うケース
- 身に覚えのない商品が自宅に届いた場合
- カードの利用停止を依頼していないのに、利用停止になっている場合
- カード会社から、身に覚えのない利用確認の連絡があった場合
クレジットカード不正利用が発覚した場合の対応方法
クレジットカードの不正利用が発覚した場合、迅速かつ適切な対応が重要です。被害を最小限に抑え、再発を防ぐために、以下のステップに従って行動しましょう。
1. 速やかにカード会社へ連絡する
まずは、不正利用が疑われる取引を発見した時点で、カード会社へ連絡しましょう。24時間365日対応している窓口があるので、すぐに連絡してください。
カードの利用停止を依頼する
不正利用が疑われる場合は、できる限り早くカード会社に連絡しましょう。カード会社側が、該当するクレジットカードの利用停止をしたうえで、本当に不正利用されているかどうかを調査してくれます。
紛失や盗難の場合も不正利用を防止するために、すぐにカード会社に連絡して利用停止を依頼しましょう。
連絡先の電話番号は、クレジットカード裏面や会員専用アプリ・ウェブサイトなどに記載しています。
2. 警察へ被害届を提出する
クレジットカードの不正利用は、詐欺罪に該当する可能性があります。被害届を提出することで、捜査や被害防止活動に役立てることができます。
3. クレジットカードの再発行を依頼する
不正利用の発覚を受けて利用を停止したら、同じクレジットカードの利用再開はできません。クレジットカードの番号を新しくしなければ、ふたたび不正利用される恐れがあるためです。
クレジットカードの不正利用時に返金・補償してもらうために知っておきたいこと
カード会社による調査の結果、規約違反や利用者の故意、過失がないと判断されれば、第三者による不正利用として請求は取り消されます。
返金・補償対象にならないケース
クレジットカードの署名欄に名前を書く
署名欄があるクレジットカードの裏面には、自筆でサインをしてください。署名欄が空欄のままのクレジットカードが盗まれた場合、第三者が勝手にサインを書き込んで利用する恐れもあります。
一方、署名欄に自筆サインがあれば、他人の手にカードが渡ってしまってもサインの筆跡が異なるため不正利用の抑止につながるかもしれません。
署名のないクレジットカードは本人さえ買い物で使用できない場合があるので、クレジットカードが届いた時点で、必ず署名をすませましょう。
定められた期間内にカード会社に連絡する
紛失・盗難の場合は、「紛失・盗難をただちに届け出ることにより、届け出から60日前以降」が補償の対象です。期日以降に不正利用の申し立てをしても、補償を受けられないケースもあるでしょう。カード会社によって受付期間が異なる可能性もあるため、少しでも早く不正利用に気付いて連絡することが、補償や返金を受ける重要な要素です。
4. まとめ
クレジットカードの不正利用は、誰にとっても起こり得ることです。しかし、適切な対策を講じることで、リスクを大幅に減らすことができます。今回紹介した対策を参考に、ぜひ自分自身でできることから始めてみてください。

